ゆうちょ銀行の海外送金ってどうなの?
実際にゆうちょで海外送金した人の話が聞きたい。
今回は、この様なお悩みにお答えするため、
ゆうちょ銀行で定期的に海外送金をしているNさん(30代・女性)にお話を伺いました。
当ブログでは、海外送金に関しては、常々、Wise、SBIレミット、楽天銀行をおすすめしています。
ですが、100万円以上の海外送金となると、銀行を使う他ありません。
そのため、銀行での海外送金の実態もリサーチ中。
それでは、Nさんお願いします。
こんにちは、ゆうちょ銀行で定期的に海外送金しているNです。
ラトビア共和国へ海外送金をすることとなった背景
私は小規模の個人事業主です。
ラトビアとは数年前から事業をしており、ラトビアから商品を買い付けて国内で販売しています。
ラトビアとは北欧にあるバルト三国の1つの国でして、ニッチな国ではありますが、
かわいい雑貨や木工用品など素晴らしい手仕事が魅力の国です。
ラトビアという国名を聞いたことない方も多いかも知れませんが、実はEU加盟国。ですので、通貨はユーロに。
取引先は複数いるのですが、だいたい3ヶ月に1度の頻度でラトビアから商品を入荷して、送金をしています。
海外送金にゆうちょ銀行を選んだ理由
海外との国際送金を使ったビジネスが初めてだったので、色々な銀行を探しましたが、
ゆうちょ銀行は簡単明瞭
だという点で選びました。
手数料は、送金金額関係なく1度につき3,000円。
また、受け取り手数料がかかりません。
他の銀行だと、相手先が受け取る際に手数料がかかる場合もあります。
そうすると、
相手に迷惑がかかったり
その手数料分を支払ったり
と複雑になってしまいます。
その点、ゆうちょ銀行は手数料や為替は割高ですが、とてもシンプルなのが魅力です。
ゆうちょダイレクトのオンライン送金なら手数料が安くなる
また、ゆうちょでも窓口だと7,500円ですが、ゆうちょダイレクトのオンライン送金なら手数料は3,000円。
窓口は手数料が高いので使用したことがありません。
ゆうちょオンラインの送金の限度額は、
1回あたり100万円以下、
1日あたり200万円以下、
1ヶ月あたり500万円以下。
高額の取引をされる方には不向きかもしれませんが、私のような小規模事業者には向いているんですね。また、海外送金初心者さんにもとても分かりやすいのでオススメです。
ゆうちょ銀行(ゆうちょダイレクト)を使った海外送金の流れ
ゆうちょダイレクトは、ゆうちょ銀行の口座とキャッシュカードを持っていれば申請することが可能。
インターネットからの申し込みが可能でして、申し込み完了後の3営業日ほど(※書面での申し込みの場合はプラス1週間)で、ログインの為のパスワードが郵送で送られてきます。。
パスワードが送られてきたら、個人情報を登録。
ゆうちょの口座に送金額に余裕がある資金が入っているかを確認。
スマホからゆうちょダイレクトを開き、ログイン。
ゆうちょダイレクトのメニュー「海外送金」を開きます。
初めて使用する時は送金人の情報(氏名・住所)を登録しますが、2回目以降は、不要です。
情報入力は、海外送金なのでアルファベットです。
受取人情報も同様に登録します。こちらも同じ相手に送金する場合は、2回目以降の入力は不要です。
受取人の必要な情報は氏名、住所、銀行名、BICコード(SWIFTコード)です。
その後の流れは、以下。
[申し込みボタン]
↓
[同意ボタン]
↓
[差出人情報の確認]
↓[受取人を選択]
↓
[送金の金額入力]
↓
[送金目的を選択]
追加の情報で次の3つを記入します。
「①何をどのくらい取引しますか?」
「②原産国と船積地を入力」
「③仲介貿易は仕向け地を入力」
ちなみに今回の私の入力内容を参考までに。
「①〇〇を〇〇g」
②「リガ」
仲介貿易はないので、③は「なし」と記入しています。
次に進むと確認画面になります。
今回は€70、レート€1=163.31円(実勢レートは€160.7円)、送金手数料3,000円でした。
ゆうちょ認証アプリを使用しているので、をアプリを起動するボタンを押し、暗証番号を入力。
認証が終わると実行ボタンが出てくるので、実行ボタンを押すと完了です。
確認のメールが後程届きます。
その後、1週間以内で海外の送り先銀行に入金されます。しかし、入金されたかどうかは特にゆうちょ銀行からのお知らせはないので、都度相手に入金の確認をしています。
ゆうちょ銀行の海外送金|マネーロンダリング防止の為、追加書類の提出あり
ゆうちょ銀行の海外送金していますと、4回に1回くらいの感覚でマネーロンダリング防止の為にランダムで追加書類の提出を求められます。
送金実行後1週間後くらいに突如メールで追加書類提出の依頼が届きます。
マネーロンダリング防止のための追加書類の提出の対応方法
追加書類は、ゆうちょダイレクトにログインしてオンライン上で提出をします。
提出期限があるので、期限内に資料が提出できないと入金手続きが中断されので要注意。
追加資料の提出が2件重複することもあり、その場合は2件目は郵送で依頼がきます。
事業の証明書(インボイス、メールのやりとり等)、
事業の資料(HP)を提出。
船積み証明書も求められますが、私の場合は船積み証明書を発行していないので、提出はしていません。この資料は提出しなくても審査は通ります。
追加資料を求められる際は、追加資料を提出したのちに入金されるので、おおよそ3週間程かかります。
ゆうちょで海外送金する方は、要注意。
追加書類の提出を求められる理由はランダムらしい・・・
コールセンターに何故追加資料の提出が必要なのか問い合わせをしたことがありますが、ランダムに選ばれたとだけしか回答がありませんでした。
正直、送金先のラトビアは旧ソビエトということが原因なのかなと勘繰っています。
ロシアとウクライナの戦争が起きてからこの追加資料の請求が増えた気がするので。
送金金額が数万円程度でも追加資料の要望があった時もあり、もっと調べるべき人がいるのではないかと腑に落ちないこともありました。
ゆうちょ銀行での海外送金のメリット3つ
- 簡単明瞭
- 相手先に手数料がかからない
- スマホで取引が可能
上記3点が良かったです。それぞれの理由を解説します。
ゆうちょ銀行での海外送金のメリット①:簡単明瞭
スマホでの操作が簡単。
1度相手の登録をすれば継続の場合ワンクリックで相手先を選択ができる。
入力必須項目が少なくて送金にかかる作業自体は5分程度で終わる。
ゆうちょ銀行での海外送金のメリット②:相手先に手数料がかからない
特に手数料の安い海外送金システムでは、送金先が受け取る際に手数料がかかることがある。
手数料を計算するのも煩雑であったり、相手を煩わせることになる。その点、ゆうちょ銀行の費用負担は自己完結できる。
ゆうちょ銀行での海外送金のメリット③:スマホで取引が可能
全てがオンラインで完結する。スマホさえあれば、どこからでも送金ができる。24時間可能。分からないことがあれば電話等で問い合わせもできます。
ゆうちょ銀行での海外送金のデメリット3つ
- 手数料が高い
- 為替が高い
- 着金したかどうかが不明
上記3点が良くなかったです。それぞれの理由を解説します。
ゆうちょ銀行での海外送金のデメリット①:手数料が高い
オンライン系の他の海外送金に比べて手数料は高いと思います。
送金金額の割合ではなく、一律3,000円ですので、少額の送金の場合は高いと感じられます。逆に一度にまとめて送金する場合でも3,000円ですので割安に感じる方もいるかもしれません。
相手先銀行等の情報が誤っていて送金できない場合でも一度実行してしまうと手数料が発生します。再度入力しなおして送金する場合にも手数料は発生するので、二重で手数料をかけないためにも相手先の情報に誤りがないように入力しないといけません。
ゆうちょ銀行での海外送金のデメリット②:為替が高い
時勢レートに対して割高です。ゆうちょ銀行が独自に設定したレートでして、毎営業日の米ドルは午前11時、その他の通貨は正午に変わります。
実勢レートに対して約2.5円プラスという感覚です。
ゆうちょ銀行での海外送金のデメリット③:着金したかどうかが不明
着金したかどうかは、送金先の相手に確認しないと分かりません。
ですので、送金できていない場合も自身で確認しないと気づきません。相手から、入金がまだできていないと連絡が入ってご入力で送金できていなかったことに気づくこともあります。ちゃんと送金できているかの調査もできますが、調査のために調査料が3,000円かかるので、私は調査をしたことがありません。毎回、送金後には相手に送金完了と受取確認のお願いのメールをします。今までに追加書類提出の為に3週間程かかったことがあり、取引相手から催促があることがありました。
ゆうちょ銀行を使った海外送金:まとめ
やっぱりゆうちょ銀行(オンライン)の魅力は簡単明瞭。
手数料を抑えたい方には他の送金方法の方が良いかもしれません。
ですが、初めて海外送金をされる初心者さんにはおすすめの送金方法です。
普段の送金は十万円くらいです。